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次のチェックリストは、日常生活の中で見つけやすいチェック・ポイントを集めております。通常の医学的な診断基準とはことなります
(1)子どもの摂食障害(過食症・拒食症)を早く見つけるチェックリスト
子どもの摂食障害は子ども自身が隠そうとする傾向があり、初期段階で見つけるのはたいへん難しいものがあります。早期発見と適切な治療が遅れると、だんだん症状が重くなりこじれてきます。完全治癒が難しいのみならず、回復まで長くかかることになります。身近な家族ができるだけ早く気がついて、専門家の適切な治療を受けることをおすすめします。
母親が気がつきやすい【過食症】【拒食症】のサインを集めてみました。下記にあげた項目はしばしば健康な人にもみられますが、これらのチェック項目がいくつか重なるときは要注意です。次のチェックリストをやってみてください。
(このチェックリストは、当センターに来所された摂食障害(過食症・拒食症)のクライエント約1500人を参考に作成しました)
【母親が見つける子どもの過食症】
食べ物のことばかり話題にする
「ダイエットしてるから」と、やけにダイエットにこだわっている
スーパーやコンビニの大きな袋を抱えて、こそこそと逃げるように自室に入っていく
このごろ「お金ちょうだい」という回数が増えてきたが、なにを買っているかがわからない
たくさん食べているのに、少しも太らない
食べ物をテーブルの上など見える所に置いておくと、すごく怒る
大きなペットボトルにお茶や水をいれて、自分の部屋においている
このごろ食材がなんとなく減っているなと感じる
料理をよく作るが自分では食べず、「お母さん食べてね」とすすめる
食べたあと必ずトイレにかけこんで、長時間でてこない
出たあと便器のまわりや床が汚れており、吐いたような臭いがする
やせ薬や下剤などの空き箱が、ごみ箱に捨ててあった
食べたあと、ゆううつそうにふさぎこんでいる
何度も体重計にのって、体重を測っている
「○グラム増えた」「○グラムしか減ってない」と、体重の増減にこだわる
【母親が見つける子どもの拒食症】
最近顔色がわるくやせてきたように感じるが、体の病気がみあたらない
階段を上ったり下りたり、やせているのに人一倍よく動いて運動をする
食材の重さをはかる計りを買ってきて、食事前に毎回はかっている
食材のカロリー値をよく知っている
ダイエットをしており、わかめ、酢の物などカロリーの低い物を中心に食べる
ごはん、パン、じゃがいもなど好きだったのに、このごろ極端に避けている
あきらかにやせてきているのに、「いや、まだ太ってる」と強く主張する
「もっと食べないと」とすすめても、絶対に食べようとしない
お茶碗一杯のご飯が食べられず、お箸でかきまわしたりしている
ガリガリにやせているのに、すごぶる元気
何度も体重計にのって、体重を測っている
「○グラム増えた」「○グラムしか減ってない」と、体重の増減にこだわる
「お弁当は少しでいいよ」と、弁当箱がだんだん小さくなっていく
弁当の中身をよく残す(残した物を捨てているようだ)
冷蔵庫のなかに、ヨーグルト、しらす干し、わかめなどカロリーの少ない食べ物ばかり入れてある
体はやせていくのに、「気分爽快よ」と言っている