女性セブンの編集者である三谷さんが、先週来所されました。汗をふきふき「急な取材で申し訳ありません。実は来週の木曜日には発売の予定なもので」と。当センターからは福田所長と増井が取材に対応しました。ゲラの校正では、締め切りまぎわ後何分というところまで、文章の打ち合わせが続きました。「女性セブン05.6.30号」に掲載された内容をかいつまんでお話しましょう。
*****「女性セブン」友だち母娘 – ガラスの絆*****(本誌より抜粋、要約)
—聖子・SAYAKAも迎えた18年めの決裂。服もオソロ。 おしゃれも恋バナも「ママが一番わかってる」はずだったのに —
「何でも相談してほしいし、嘘をついてほしくない。どうしたら、そういう友だちみたいな親子になれますか?」最近そう尋ねる母親がとても多いのだという。少子化、核家族という時代の流れのなかで、親のあり方も様変わりしている。おそろいの服を着て一緒に買い物に行き、娘は恋の話を母に打ち明け、母は娘の彼氏の写真を自分の友だちと品評し合う。このほほえましくうらやましいような関係が、とても危うく、もろいものだということに彼女たちは気づいていない。
●本誌より抜粋(1)「・・・友だち母娘を目指す母親の願いの裏には、しかし子どもへの支配欲が隠れていることもある。家族療法専門機関『淀屋橋心理療法センター』の所長・福田俊一氏とファミリーセラピストの増井昌美氏によれば、友だち母娘はだいたいふたつのパターンに分かれるという。ひとつは、口うるさいほど指示を出す、母親が采配しずぎの仲良し母娘で、松田聖子の場合もこのパターンではないかというのだ。「娘が中学生になり成長してくると自我が芽生え、反抗期にはいる。それがなかなか母親には感じられない。自分と娘はすごく仲良しだし、自分のいうことは素直に聞いてくれるという過信があるから。長引いたりこじれたりすると、不登校や引きこもりにもつながりやすいんです」。
●本誌より抜粋(2)「・・・娘の自我の芽生えを認めたくない母。それに対して前出・福田氏はこうアドバイスする。『これまで、”はい”といっていた子どもが、”ほっといて”と言うようになった。でもその言葉が、本来持っていたその子らしさだったりする。この子はこういう気むずかしさを持っていたんだ、こういうことが許せない子だったんだ、とわが子の再発見につながればいいのですが。親が子どものことを知ると、その子の潜在能力自体が発揮できるようになるんです』」
●本誌より抜粋(3)「・・・一方前出の”叱れない”タイプの友だち親子も目立つ。「母親が子どものいうことばかり聞いて甘やかし、ケンカもできない。何も叱らず、子どもと親とのボーダーラインもなくなり、ご機嫌伺いをして、言うことばかり聞くという過保護ですね」(前出・福田氏)
●本誌より抜粋(4)「そもそも親子の絆は格闘しながらでなければ作れないものだと、福田氏も強調する。本来、母と娘というのはそんなにすんなりいくはずがない。それが友だちのようにいっているのは、問題点が表に出ていなくてうまくいってると錯覚してるだけ。関係がうまく行かなくなったときは案外もろい。ケンカしたり仲直りしたり、一緒に泣いて笑ってという風雪に耐えてこそ、本当の絆が生まれるものなんです」