【不登校・非行】学校は休んでも、バイトはがんばる非行の子
高校生にもなってくるとアルバイトをしだす子が出てきます。特に非行傾向の子は友達づきあいにお金が必要なこともあり、他の子よりもアルバイトをする子の割合は高いようです。
不思議なことに、非行傾向の子の中には不登校や不登校気味であっても、アルバイトだけは休まずに行く子がいます。店長が厳しい人であったり仕事内容がきついアルバイトであってもです。もちろん、登校と同様にアルバイトも行ったり行かなかったり、時には無断で休む子もいます。同じ不登校で非行傾向なのに、こんな違いがでるのはなぜでしょうか。
当センターには、高校生の非行であってもご本人が来所される場合もあります。そんな時はカウンセラーから直接たずねたり、親御さんを通じてお聞きしているうち、同じ不登校で非行であっても、その子によって「持ち味」が違うことがわかります。その一つが「律儀さ」です。
自分がアルバイト先で必要とされていると感じたり、アルバイトの面接時に「休まずに頑張ります」と、店長さんと直接約束を交わしたりした場合、「自分が行かねば皆が困る」「店長との約束は守らねば」という意識が強い子は、無理をしてでも頑張ろうとするのです。
もちろん、「再登校」についても同じことが言えます。非行傾向で不登校の子であっても、周囲がその子の持ち味をしっかり理解してやったり、持ち味が生かせるような環境であれば、登校という行動面も期待できるようになることがあるのです。
2012.10.12 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
シリーズ記事
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2012.10.12
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