不登校の子にとって「やるべきこと」は何といっても「登校すること」、次に「勉強」でしょうか。また、ご家庭によっては、これに加えて「早寝早起き」「三度の食事」「毎日の入浴・歯磨き」「外出・運動」などを重要視される親御さんも多いかもしれません。これらが大体「定番」と言っても良いかもしれません。
一方、不登校の子どもさんにとって「やりたいこと」とは何でしょうか?。「ゲームがしたい」「フィギュアを集めたい」「○○のライブに行きたい」「カラオケに行きたい」「友だちと遊びたい」「パソコンを組み立てたい」「YouTubeで動画を観たい」など、子どもさんの年齢・性別・趣向によって異なってくるでしょう。
一概には言えませんが、「やるべきこと」を優先するがあまり、子どもさんの「やりたいこと」を全て禁止したり否定してしまうと、再登校についてはマイナスに働くことがあります。もちろん、好き放題やらせて「ネット依存・ゲーム依存」になってもこまりますし、「○○買ってくれたら(学校に)行く」という「行く行く詐欺(サギ)」には注意が必要です。
重要なポイントは、子どもさんの「やりたいこと」が、再登校の「モチベーションアップ」「やる気スイッチ」につながるかどうかです。そのあたりを、カウンセリングを通じて子どもさんの情報をしっかり集めた上で見極めていきます。
2015.06.23 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
シリーズ記事
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2015.06.23
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