この宿題をする意味が分からん。

親御さんがお子さんに宿題をするように促すと「この宿題をする意味が分からん。」と仰るお子さんがいます。そこで、さらに親御さんが宿題をするように促すと、目に涙を浮かべてまで宿題をすることに頑に抵抗するお子さんがいらっしゃいます。親御さんはお子さんが言うことを聞かなくて大変な思いをされていることだろうと思います。

しかし一方で、淀屋橋心理療法センター新人の私はこういうお話を伺うと、「根性あるな」「若いのによく考えてるな」と感心もしてしまうのです。私が小中学生の頃は、宿題をする意味などあまり深く考えず、「怒られたくない。」、「早く終わらせて遊びに行きたい。」という気持ちでやっていました。だから、私は小中学生の時点で「この宿題をやる意味（意義）」を深く考えて、親に怒られても尚、泣いてまで自分の意思を貫こうとするお子さんは、自分をしっかりと持った根性があるお子さんに育つ可能性が十分にあると思うのです。

このような個性がハッキリしたお子さんは、どう伸ばして行くかで社会で活躍するようになるのか、社会適応に苦労するのか大きく変わるようです。その点について親御さんにお子さんへの対応の仕方のアドバイスを差し上げるのは当センターの得意としている分野です。