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次のチェックリストは、日常生活の中で見つけやすいチェック・ポイントを集めております。通常の医学的な診断基準とはことなります
過食症は良くなってきたか?治療が第二段階に入れるかどうか。
(1)本人について
一人で外へ出かけられる。買い物、映画、絵画展など、母親や姉妹とならいっしょに楽しめる。
きわめて親しい友人となら、レストランなどで食事ができる。
一人分の定食スタイルなら、気にしないで食べられる。
「多いから、ちょっと残すけどごめんね」と、気軽に言える。
大盛り皿から取り分けて食べるスタイルは、少々しんどいが、がんばって食べられる。
「外の活動(バイト、教室など)をやってみようかな」といった気持ちがわいてくる。また実際に少しの間なら実行できる。
いろんなことに興味が持てだし「やってみようかな」と、実行に移せる。
定期的に通うものは、まだまだしんどくなり続けられないこともある。
将来の夢を語れるが、実現への一歩はまだはっきりつかめない。
自分は「何が好きで、何が嫌いか」、ゆっくりなら言える。
自分のマイナス感情(イライラ、怒り、悲しみ、落ち込みなど)を母親に対して出すことができる。
(2)過食の状態について
過食は続いているが、生活のリズムに組み込むことができた。
体重の極端な減少、加重などは、自分でコントロールできだした。
「やせ願望」は、あいかわらず強く残っている。が、「やせていないと、なにもできない」という状態ではない。
過食をしたあと、うまく吐くこつがつかめだした。
自分の過食スタイルが定着しだした。(夜一回、○時から○時までなど)
過食の状態が良いときは、かなり外の活動もできるし、人との関係もスムーズ。
過食の状態が崩れるときもまだある。が、崩れたときの自分流の切り抜け方がわかりだしている。(引きこもる、母親にぐちるなど)
過食をしたあとの罪悪感や自己否定感が、うすらいできた。
「太っている自分がきらい。太っていると外へでたくない。誰にも会いたくない」気持ちはまだまだ強いが、それを自覚できている。
一日の過食に費やす費用も、上限が守れる。
過食をする時間が一定しだした。また明くる日の予定によって差し障りのないよう変えることもできる。
過食の買い物はできるだけ自分でするが、出来ないときは母親に頼める。
過食の買い物や後始末の手伝いを頼むときは、ていねいに母親が動きやすいように頼める。(メモに書いたり、品目を伝えたり)。
過食の料理を作ってもらうときは、具体的に食べたい料理名を言える。「なんでもいい」ではなく「焼きそばつくって」とか。
手伝って(作って)もらった後は「ありがとう」が言える。
(3)母親との関係
母親とは雑談がさりげなくできる。
本人は母親に外であったいろんな出来事を聞いてもらえる。
本人は母親に、外で受けたストレスをぶつけることができ、母親はしっかりと聞き役に徹することができる。
本人は母親に聞いてもらえることで「ホッ」とし、とりあえずは安心感を得ることができる。
本人も母親に話した後「あーあ、話してよかった」と、思える。
本人の心のなかにいつも「なにかあったら、お母さんに聞いてもらおう」という安心感がある。
本人はイライラした時、原因が母親でなくても遠慮なく怒りを母親にぶつけることができる。
母親は、本人が悲しみ、怒りなどマイナスの感情を出してきたとき、何をおいても本人を優先して聞き役にまわれる。
母親は、本人の親批判を静かに聞いて受け止めることができる。言い訳や自分の意見を言わないでおれる。
母親は、本人は何がきらいで何が好きかわかっている。
母親は、本人との会話を会話体で記録することができる。
母親は、本人を扱うこつがわかりかけているが、ときには失敗することもある。
母親は、本人と買い物や旅行など、気軽にできる。
母親は、自分の話し方のくせ(先回り、言い訳、正論、結論)(早口、声が大きい、一方的など)に気がついている。
母親は、自分の行動のくせ(本人のことは後回し、言い訳をするなど)に気がついている。
母親は、本人にたいして「仕切る、親の考えを押しつける」などの行為を知らず知らずのうちにしていると、気づいている。
母親は、本人の性格と自分のは正反対であることを理解している。
母親は、本人が調子がよくなり外へ出るようになると安心してすぐに自分のペースや生活スタイルに戻っていはしないか。
母親は、本人の状態が元気になると、知らず知らずのうちに対応がワンランク上の対応になっていはしないか。
母親は、自分が働いていることを、できないことの言い訳につかっていないか。
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