ひさびさの精神科医日記です。
また少しずつ書く習慣をつけたいと思っているのです。頭はどんどん使わないともったいない、錆びついてしまうという気がしてきたからです。
さて、今日のテーマは患者さんやその家族に助けられたことです。うまく解決できたケースを振り返ることは、そこから治しかたを再確認したり、治るためのヒントを確認したり、重要なことですが、私自身が全てお膳立てして治ったケースはほとんどありません。行き詰まった時、クライアントが発してくれた一言でひらめいたり、お母さんが娘のことを理解しようと一生懸命になって下さったことで道が開けたり、どこかで助けられているなと思うことがしばしばです。やはり信頼関係ですね。それをしっかり作りながら治療は進めて行かなくてはなと改めて思います。
2013.12.10 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
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