子育ての悩み：人に指示（指図）されるのがとても嫌いな子

「もう参ってしまっていて。」

電話越しに、疲れきったお母さんの声をお聞きすると、「子育てのご相談かな？」となんとなく勘が働きます。

育てにくい子の中には、「人に指示されるのをとても嫌がる」タイプの子が多くいます。こういう性格のお子さん達に親御さんが言うことを聞かせようと思っても、うまくいかず、親も子も毎回イライラするというパターンに陥ることが多いでしょう。

こういう性格のお子さんの場合、多くの親御さんが期待される「親の言う事をよく聞く子」というよりも、「人に指図されると強い抵抗を示すけど、言われなくても自分から動ける子」への成長を目指した方が現実的であり、そう成長したことで親子が揉めることが大幅に減ったというケースを淀屋橋心理療法センターでは多く経験しています。

宿題や提出物等をギリギリであったとしても期限内にちゃんと出せる。そういうお子さんに育ってくれると、親御さんが「宿題しなさい」、「早く提出しなさい」、「片付けなさい」等と指示をする必要がなくなり、お子さんが不機嫌になることはなくなるのです。「人に指図されたくない」少し個性の強いお子さんを自主的に動ける子に育てるには、一般的な躾けるという手法から少し角度を変えた子育ての方が有効だと日々感じています。

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