主人が「うつ病」で3年間通院、投薬を続けているが、よくならない・・

職場のストレスから落ち込みだし「うつ病」に

主人(40才、銀行勤務)が「うつ病」と診断されたのは、今から三年前です。朝起きるのがしんどくて遅刻しがちでした。それまで精勤な仕事ぶりでしたので、信じられない感じがしていました。体のだるさを訴えましたので、内科で検査をしてもらいましたが「異常なし」。そこで心の病気のようだからと心療内科をすすめられました。現在もおなじ医院に通っており投薬をうけています。

二週間に一度診察を受け、短いお話を聞いていただきお薬がでます。最近はお薬の種類もあまり変わらなくなりました。治療効果はあまりなく、低空飛行のままなので不安がつのっております。

そちらで使われている家族療法では、家族にもアドバイスをだされると知りました。妻である私がどのように主人の治療によりよく参加できるのでしょうか。お教えください。

(うつ病に悩む夫の妻より)

主人が「うつ病」で3年間通院、投薬を続けているが、よくならない・・

メール拝見したしました。「うつ病」になって三年目。低空飛行のまま好転しないというお話ですが、ご心配なことと存じます。

うつは「心の風邪ひき」と言われ、心の病気のなかでは比較的治りやすいと言われています。三年目ということならば、ご家族の疲労感がつのり、ご夫婦の関係も少しぎくしゃくしてきているのではないでしょうか。そのあたりの様子によっても治りやすさは変わってきます。おっしゃる通り家族療法では、本人だけでなく、ご家族にもアドバイスをさせていただきます。うつの場合はとくにそばにいる人の対応が、良くなるカギを握っていることがあります。

治療に成功するために必要なことは、ご主人にあったよい治療方針と、こつこつ積み上げていくねばりです。一度ご一緒に面接をお受けになられてはいかがでしょうか。ご連絡お待ちしています。

2019.04.17  

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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