就活でひきこもり 大学4年生の息子の相談で

就活がうまくいかずひきこもってしまっている大学4年生の息子さんの相談でご両親が来所されました。

まわりはどんどん内定をもらっているのに息子さんはなかなか内定がもらえません。エントリーシートは100社出し、すでに30社面接に行かれたそうです。

数日前「もう俺は終わりだ。どこからも必要とされていない。限界だ。死んでしまいたい。」と突然号泣されたそうです。そのままエントリーシートや履歴書の作成も投げ出して部屋にひきこもってしまいました。

親御さんも「今までは『大手ばかり狙うから駄目なんじゃないの』『面接の受け答えでもっと印象に残らなきゃ』などはっぱをかけ続け、駄目だしばかりしていました。息子も必死なのに更に追い詰めていました。就活では息子が一番焦り不安の中にいたのに・・・。その気持ちはわかっていたつもりですが・・・。本来はとても優しい子なので親に心配かけないよう明るく振舞っていたのでしょう。

このままひきこもりの状態になってしまわないかと考えると心配で・・・。息子も相当いらだっているのでしょう。ドアをわざとバタン!と大きな音を立てて閉めたり、階段をどんどんと荒っぽく踏みならし降りてくる息子に私達は毎日びくびくしています。

我々は今からどう息子に対応すればいいでしょうか。」

という相談です。

まず今の息子さんの様子を詳しくお聞きしてどこに解決の糸口があるか、どこから手をつければよりスムーズに息子さんが元気を回復されるかアドバイスしていきます。

2014.09.04  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》スタッフU

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

シリーズ記事

2014.09.04

1.就活でひきこもり 大学4年生の息子の相談で

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