たて続けに「臭いが気になる」という相談がありました。自分が嫌な臭いを発しているのではないかという自己臭の悩みもあれば、外からの臭いや周りの臭いが気になって仕方がないという強迫性障害(強迫神経症)のケースもありました。臭いが気になって学校に行けなくなり、不登校になってしまったという相談もありました。
臭いをどう感じるかは個人差が大きいと思います。同じ状況でも「臭い」と思う人もいればそれ程気にならない人もいます。風向きによって変わる事もありますので、隣同士でも感じ方が異なる事もあります。又同じ臭いでも、嫌だと感じる人もいれば、好ましいと感じる人もいます。
何よりも臭いは目に見えないので、少しでも気になり始めると、どんどん気になって仕方がなくなるのかもしれません。見えない事柄について「在り」「無し」を説明するのは、とても難しい事だと受付の私は思いました。
2015.05.28 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》スタッフS
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
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