子供さんの家庭での雑談の様子を聞くと、近々何か良い変化が起こりそうだなとわかることがよくあります。
ある不登校のケースです。両親だけが来られたときに『何か今週あたり良いことが起こる予感がします』と、そう伝えて帰っていただきました。
次回の面接でお母さんから報告がありました。足の踏み場もなかった子供さんの部屋なのですが夜になって突然『どこにゴミを捨てればいいの』と、お母さんに聞いてきたそうです。
それからお母さんも手伝って部屋の大掃除が始まりました。部屋もかなり綺麗に片づいてお母さんはずいぶんほっとしたそうです。
『親が指示していないのに子供が自分から動き出した』これが大事なところです。
お母さんに『前回「何か良いことが起こりますよ」と言われていましたね。本当に起こりました。先生は予言者みたいですね』と言われてしまいました。我々は予言者ではないのです。小さな変化からその先を予測する経験をたくさん積んでいるのです。
まあ、とにかくこれでお母さんは我々の予測を更に信頼して下さるだろうなと思って嬉しく思いました。
(06.02.17)
2006.02.17 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
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