不登校・「テンポのはやい母」VS「ギリギリに動く娘」【前編】 (Y子 高校一年生 不登校)
高校一年のY子は、不登校に加えて腹痛と多汗症に悩んでいた。腹痛が強いと学校を休んだり、痛みが治まってから登校するという日々を過ごしていた。そんなY子を起こすのは母親の役目だった。
仕事を持っている母は、Y子を何とか休ませないようにと毎朝必死で起こしていた。おまけに仕事に出る時間も意識して、動きのにぶい時はどうしてもきつい口調になっていた。
カウンセリングでは親子の「持ち味」の違いに焦点があたった。
母親は何でも手際よくこなす「スピーディ」な人だ。朝一番に起きては、他の家族を起こしつつ、洗濯・朝食づくり・洗い物・お弁当作り等を短時間でこなしてから仕事へ。日ごろから「○○!、もう△時やでー!」「早よせな遅刻するよー!」「いつまで○○してんの!」が口癖だった。
一方、Y子は何をするにもゆっくりペース。宿題や着替えなどのとりかかりも、母親から再三どなられてから動く毎日だった。「わかったー」と良いながらも動かなかったり、「後でええやん」がY子の口癖だった。
学校のある朝は当然のごとく「修羅場」であった。必死に起こす母とフトンのひっぱり合いの毎日が続いていたのだが・・・。
後半へ続く
2019.04.17 著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》福田俊一
記事内容の監修医師
淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一
- 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
- 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
- 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
- その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
- 著書多数。
シリーズ記事
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