不登校・本当に親が悪いのでしょうか?

〜自分(親)のせいだと悲しむよりも、親子の相性を見つめ直しませんか〜

インターネットで何でも調べられるようになった今日、
“子育ての悩み”や“それをどうしたら改善できるのか”を検索して調べる事は簡単にできますよね。

お子さんに関する悩みの中でも“不登校の問題”というのは
多くのご家庭で抱えられている大きな悩みだと思います。

インターネットで“不登校”と検索すると、
不登校の親の特徴という検索ワードが上位にきます。

その不登校の親の特徴をインターネットで1つ1つ読んでみると、
「せっかち」
「決まりが多くきっちりしすぎている」など、
親御さんに対するネガティブな表現が目立ちます。

「お子さんの事をなんとかしてあげたい!」とすがる思いで検索したのに、
その検索結果に「親が悪い!」と批判されたように感じて、
悲しい思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当センターでは、親御さんの特徴だけで良い悪いは判断できないと捉えています。
大切なのはお子さんとの相性の問題なのです!

まずは、お子さんの特徴をしっかりと見極めてから、
このお子さんの性格にはどのような対応をしたら効果的かを考えます。
親御さんの性格や特徴について考えるのはそのあとです。

極端な事を言えば、
せっかちなお子さんなら、せっかちな親御さん。
ルーティンがきっちり決まっているお子さんには、
きっちりしている親御さんのほうが相性が良い場合もありますし、
親御さんの性格がお子さんの性格と真反対でも、相性の良い場合だってあります。

大切な事は、
お子さんの性格と特徴をしっかりと見極め、
その子に合ったテンポや距離感などの接し方を理解し実践すること。

インターネットに多く書かれているネガティブな親御さんの特徴について、
そのことだけを深く考え、落ち込む必要はありません。

今、悩んでいて、助けが必要なお子さんのために
その子の性格に合った対応を実践していけば、きっと問題は解決へと向かっていくでしょう。

そのためのお手伝いを、淀屋橋心理療法センターはしています。

2021.09.18  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》原田友美

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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