「親もしんどい…」不登校の子どもを持つお母さんの声

1月27日(金)開催 不登校を乗り越えるための親御さん向けカウンセリング説明会

大切なお子さんが不登校になった時

ある日突然、子どもが「学校に行きたくない」と言うようになったら…
日に日に休む回数が増えていき、不登校になってしまったら…

ある日突然、子どもが「学校に行きたくない」と言うようになったら…日に日に休む回数が増えていき、不登校になってしまったら… 親御さんは、子どもの話に耳を傾けてみたり、学校の先生に相談したり、 子どもがまた元気に学校に行けるよう試行錯誤を繰り返すだろうと思います。 時には悩み、「しんどいな」と落ち込んでしまうことも多々あるでしょう。

親御さんが淀屋橋心理療法センターのHPにたどり着いていただけたのも、
その試行錯誤のうちの一つではないかと思います。

せっかくのご縁があり、当センターのHPの記事を読んでくださっているのですから、
なにか一つでもお役に立てるような事を伝えることができればとの思いで、記事を作っています。

しかし、熱心に記事を読んで下されば下さるほど、
親御さんには新たな悩みお聞きになりたいことが生まれることも多いようです。

今回のカウンセリング説明会では、HPを読んでくださっているお母さん達から
悩みやお聞きになりたいこと、その他様々なお話を聞かせていただきました。

お母さんたちの疑問や悩みお母さんたちの疑問や悩み

  • 子どもが、「今こうなったのは自分の問題じゃない。親のせいだ」と言う
  • 当センターの記事を読み、子どもを変えるのは難しい、だから
    まず親が変わればよいと思った。だけど、何をどう変えたらいいの…?
  • 色々なところで「見守りましょう」という言葉を耳にするが、それだけでいいの?
    淀屋橋心理療法センターの考え方は「見守りましょう」とは少し違いますよね?
  • 主人とは考えかたの方向性が違うから相談しにくい。
    もう少し子どもの事を理解してほしい

…など、様々な声がありました。
お子さんの状態や家庭の事情によっても、疑問や悩みは人それぞれ違いますよね。

その中でも今回は、「“見守りましょう”だけでいいのか?」という疑問ついてお話させていただきます。

一昔前は、引きずってでも無理やり学校に行かせるというやり方もあったかと思いますが、今はそうではありません。
「子どもが不登校になった時、親はあれこれ言わずにそっと見守りましょう」
このような考え方が主流だと感じます。

しかし当センターの考え方は、これとは少し違います。

見守ることで、いつの間にかお子さんが元気になる場合もあります。
しかし、そこだけに注目していると大きな落とし穴にはまる可能性も高いのです。

不登校の子どもに対し、何も言わずに見守ると…

*メリット* 子どもと揉めることがなくなった

しかし・・・!
「見守ること」とは、言い換えれば「お母さんはあなたの自主性を尊重するよ」
ということになります

もともと自主性が備わっている子と、自主性が備わっていない子

このように、自主性が備わっていないお子さんに対し、「見守る」だけの対応は とても危険な場合があると、当センターでは考えます。

「見守る」以前に親御さんは、わが子には自主性が備わっているか・いないかを見定めなければならないですし、もし備わっていないと感じるようであれば、まずは自主性を育てる必要があるでしょう。
また、お子さん一人一人、性格や考え方も違います。
不登校になった時の対処法も一律とはいきません。

当センターでは、お子さんの「自主性」を育てることや、お子さん一人一人に合わせた対応方法を見出すことをを得意としています。

子どもの「自主性」は家の中にいても十分育てることができる

不登校で家に引きこもりがちな子どもの「自主性」を育てることや
精神的に成長させることは不可能でしょうか?
「だって、心の成長って、大勢の人との関りの中で生まれるものでしょう?」
そう思われている方は多くいらっしゃると思います。

確かに、イモ洗いのようにゴロゴロと社会の中で揉まれることで強くなり、
成長できるお子さんはいます。
しかし、中にはその方法が得意ではないお子さんもいます。

当センター所長・精神科医の福田はこう言います。

人間関係の中にいないと自主性を育てる事や、精神的な成長が
できないわけではありません。
大事なのは、自分の芯があるかどうか
自分の中にしっかりした芯を作れるかどうかです。

そして子どもの芯は、親と子の関わり・会話から十分に作ることができるのです。

「家の中だけでは子どもは成長できない」そのように諦めるのではなく、
親御さんが、お子さんにピッタリ合った対応を見つけ、実践することが大切です。

たとえ家の中であっても、お子さんは少しずつ成長することができますし、それはやがて不登校の克服につながり、更には今後の人生を乗り越えていけるような、強い心を身に着けることにつながっていくのです。

最後に、説明会に参加していただいたお母さんの感想を2つ掲載させていただきます

感想1
子どもの精神的成長には、親との対話が大切であると分かり、その努力をしていきたいと思いました。今まで息子は、自分の悩みや嫌な出来事などをあまり親に話してこなかったけれど、それは自分(母)の引き出し方がよくなかったのかなと思いました。
自分から話したかったら話してくれるもの、と構えていました。
話の引き出し方のコツを教えていただけると、たぶん、私と息子の今の最悪な関係も改善していくのかなと感じました。
感想2
本日は、たくさんのお話を聞かせて頂きありがとうございました。
親が不安になっているばかりで、大切な事が見えていなかったなと考えさせられました。
子どもが成長していくと、構ってはダメだと思い、会話も減りがちだし、大人になるためにと、正論で話していたり、誤った行動も多かったと反省しました。
自分の子どものことをしっかり見つめて、自分の行動を考えていきたいです。
少しずつ良い方向に向かえたら…と思えるお話でした。

今回の記事では、説明会に来ていただいたお母さんたちの生の声をお伝えしました。
この記事を読み、説明会の参加を迷われている親御さんや、カウンセリングを迷われている親御さん、また、不登校のお子さんを持つ全国の親御さんが、お子さんを救うための一歩を踏み出せるきっかけとなれたら嬉しい限りです。

そして、いつもアンケートに協力してくださっている親御さんの皆様には本当に感謝しております。スタッフ全員でしっかり読ませていただき、今後の説明会の内容の向上のための参考にさせていただいております。

2023.04.05  著者:《大阪府豊中市 淀屋橋心理療法センター》湯浅愛美

               

記事内容の監修医師

淀屋橋心理療法センターの所長 福田 俊一

淀屋橋心理療法センター所長 福田 俊一

  • 医師。精神科医。淀屋橋心理療法センターの所長であり創業者。
  • 日本の実践的家族療法の草分け的存在。
  • 初めて家族療法専門機関を日本で設立し、実践、技法の開発、家族療法家の育成に貢献した。
  • その後は、摂食障害、不登校、ひきこもり、うつ、家庭内暴力(子から親へ)、リストカット等の家族療法の開発に尽力している。
  • 著書多数。

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