淀屋橋心理療法センターにて
「ゲーム依存やゲーム依存になって暴れるお子さんに悩まれている
親御さん向け治療説明会」を開催しました。
説明会に参加された親御さんとの関わりの中で
「ゲームを無理やり取り上げずにゲーム依存を治療したい」
「ゲームと共存しながら、宿題など、やることはやってほしい」
このような思いを持っている親御さんが多くいらっしゃることがわかりました。
しかし現状は、なかなかゲームをやめてくれず、他の事はなにもしない子どもに
どう対応してよいかわからず、怒ってゲームを取り上げてしまったり、
「1日〇時間」というルールを決めても破られて、お母さんは落ち込んでしまったり…
ゲーム依存から脱出させるというのは、かなり困難であるようです。
またゲーム依存は、それ単体での悩みを抱えているというよりは、不登校やひきこもり、家庭内暴力などが複雑に結びついている病気でもあります。
ゲーム時間を減らしてほしい、学校に行ってほしい、明るく笑ってほしい…
親御さんは様々な悩みを抱えながら、先が見えない暗闇の中をさまよっておられる
ことと思います。
ゲーム依存の子どもに対して親ができることはなんでしょうか?
目次
子どものゲーム依存症チェック✔《診断基準》
WHOが示したゲーム依存症(ゲーム障害)の診断基準は次のとおりです。
✔ ゲームをする時間や頻度を自分でコントロールできない
✔ ゲームをすることが最優先され、他のことへの興味がなくなり、日常生活ではゲームが中心となる
✔ 問題が起きているのにも関わらず、ゲームを続ける、またはエスカレートする
✔ 日常生活に重大な支障をきたす(人間関係、家庭、学校、仕事など)ほどの重症度である
こうした状態が一年以上続く場合、ゲーム依存症と診断される可能性があります。
症状の進行が早い場合、症状が重い場合は、一年未満でも診断される事もあります。
特に、子どもは進行が早いと言われていますので、早めの対応が必要でしょう。