毎年春になると、当センターにはたくさんの嬉しいお手紙やメールが届きます。
春に届くということで、皆さんお分かりかもしれませんが
そうです!
「息子(娘)が志望校に無事合格できました」という親御さんからのご報告です!
今春届いたご報告について、ぜひ春のあいだにご紹介したいと思っていたのですが、あっという間に夏になっていました(汗)
では個人情報が特定されない範囲で、少しご紹介しますね。
息子さん(高校3年)のゲーム依存で、カウンセリングを受けておられた親御さんです。
息子さんは特にネットゲームを熱心にやっていましたが、ゲームに負けるとイライラして、家の物を壊してしまいます。
お父さんは何とかゲームをやめさせようと、家のWi-Fiを切ってみましたが、息子さんは余計に怒って暴れ、親子関係は悪化する一方でした。
親として、息子にどう対応したらいいのか悩まれた末、お父さん、お母さんが当センターに相談に来られました。
カウンセリングを重ねるなかで、親御さんが息子さんの性格を理解し、普段どう接したらいいかについて学ばれていくと、徐々に息子さんがゲームから離れる時間が長くなっていきました。
また、「ゲームは22時まで」と親子でルールを決められたのですが、それも守れるようになって、息子さんは約束の時間になるとゲームを片付けるようになりました。
変化があらわれたのは、ゲーム場面だけではありません。
息子さんは今まで、家族とは別の時間に、一人で晩ごはんを食べていました。
その理由は、お母さんが「晩ごはん出来たよ」と声をかけても、「あとにして!」と不機嫌になって、家族が晩ごはんを食べる時間には、ダイニングに下りてこなかったからです。
自分のペースを乱されることが嫌で仕方ないといった様子でした。
しかし、ご兄弟が実家に帰省した時のこと。
親御さんが「晩ごはんどうしようか…」と悩んでいると、息子さんがサラッと「みんなの時間に合わせるよ」と言ってきたのです。
これにはお父さん、お母さんびっくり!
そこから家族みんなで食卓を囲める日が増えていきました。
この他にも、色んな良い変化がありました。
もちろんすべてが順調だったわけではありません。時には受験を控えた息子さんがイライラして荒れてしまい、親御さんが「また元の状態に戻ってしまうのでは…」と心配になって、カウンセラーに思いをぶつけることもありました。
しかし、その都度「今の息子さんに合った接し方はなにか」、カウンセラーはアドバイスを続け、親御さんも諦めずにご家庭で実践してくださいました。
そんな中、今年3月、親御さんから届いたのが
「息子が第一志望の国立大学に合格しました」というメールでした!
カウンセラーも、合格発表までそわそわする日々を過ごしていましたが、メールを拝見して心から嬉しく思い、ほっと胸をなで下ろしました。
メールには、新たな大学生活、そして初めての一人暮らしに向けて、能動的に行動されている息子さんの姿が生き生きと描かれていました。本当に良かったと思います。
さて、もうすぐ夏休み。息子さんが帰省されたら、きっと色んな積もる話を聞かせてくれるでしょうね。
親御さん、諦めずにカウンセリングに通ってくださりありがとうございました。
ご家庭で息子さんに合った対応を続けられ、こうして実を結んだことは本当に嬉しい限りです。
これからもご家族皆さまのご多幸を心よりお祈りしております。