葛藤とは…
《葛(かずら)や藤(ふじ)のつるがもつれ絡むことから》
① もつれ。いざこざ。悶着。争い。
② 心の中にそれぞれ違った方向あるいは相反する方向の力があって、その選択に迷う状態。
(広辞苑より引用)
淀屋橋心理療法センター内では、
『親子の葛藤』を昔の出来事が原因となって子どもが親を避ける(無視する)・親と会話をしない(挨拶すらしない)・親を恨んでいる状態と定義しています。
『葛藤』以外に、不仲、対立、ぶつかりあい、折り合いが悪い、確執、衝突、苦悩等と表現される方もおられます。
親御さん、このようなことでお困りではありませんか?
- ◎ 子どもが親を避けている
- ◎ 子どもが親に対して苦手意識がある
- ◎ 親子の会話がとても少ない(全く会話がない)
- ◎ 子どもの笑顔を長年見ていない
- ◎ 育て方が悪かったと親を責めてくる
- ◎ 子どもが昔のことで親を恨んでいる
親子の葛藤のきっかけの一例
- 子どもの将来を考えて進路を選んだが、子どもがその学校に馴染めなかった
- 他の兄弟ばかり可愛がっていたと思っている
- 親が手を上げたことを今でも恨んでいる
- 親子が性格的に合わない
- 「つらかった時に親が助けてくれなかった。味方になってくれなかった」と子どもが思っている
また最近増えているのは
- ゲームやスマホの使用時間を巡ってのトラブル
- お子さんに発達障害があり、コミュニケーションがかみ合わない
(勘違いがよく起きる)
よくあるご相談の具体例
当センターへご相談頂くことが多い親子の葛藤の例です。
ご相談の多いお子さんの年齢層(中学生〜30代)
◆両親との葛藤
- 両親が勧めた中高一貫校へ進学したが馴染めず不登校に。
自分の人生がうまくいっていないのは親のせいだと責めてくる。 - 「兄や妹ばかり可愛がって、俺は可愛がってもらえなかった」と両親を責めてくる。
◆父親との葛藤
- 不登校になった時、父親が無理やり学校に連れて行こうとする等、強引な対応をした。また、子どもが学校に行かないことを強く非難したり、手をあげたことがある。それ以来、父親を強く憎む(避ける)ようになり、挨拶すらしなくなった。
◆母親との葛藤
- 学生時代、人間関係等でしんどかった時に母親が話を聞いてくれなかった。むしろ、母親の愚痴を聞かされた等と言って責めてくる。
◆葛藤のない家族の葛藤(対立のない家族の葛藤)
大きな揉め事がなく穏やかなご家庭。親子で一緒に買い物に行ったり、旅行に行ったりもする。表面だけを見ると、仲の良い何の問題も無さそうなご家庭です。しかし実は、性格の優しい子どもが親と揉め事が起きないように、言いたいことを我慢していた。こういう葛藤も少なくありません。
溜まった不満を言葉で表現する代わりに、頭痛や腹痛など身体症状で表現するようになってしまったり、ひきこもりになってしまう場合があります。「元々は素直で育てやすい子だったのに」とおっしゃる親御さんは少なくありません。
当センターの治療方針(その一部をご紹介します)
①ご本人の来所は必要ありません
ご本人も来所されると、かえって問題が複雑化してしまうことがあります。
我々のアドバイスに沿って、親御さんのお子さんへの対応を変えて頂くことで、多くの問題が解決していっています。親御さんにできることが沢山あるのです。
②「ピンチをチャンス」に変える
お子さんが親御さんを責めるようになると、その行いをネガティブに捉えてしまうものです。しかし、子どもが親を責めだした時は、子どもを脱皮(成長)させるチャンスでもあるのです。
よく頂くご質問
Q.「親の育て方が悪かったのでしょうか?」
過去のことを考えても仕方がありません。子どもが「SOS」を発してきた今、「ピンチをチャンス」に変えましょう!今、親御さんにできることがあります。ぜひ、それをやりましょう!
親子の葛藤が解決すると
親子の葛藤の時間が長かったり、子どもの親に対する恨みが深いほど、解決には時間と労力がかかります。
しかし、息を切らし汗をかいて山を登った先には大きな幸せが待っています。
- 子どもと楽しく会話できるようになった
- 子どもとお出かけできるようになった
- 子どもが親が今までしてくれたことに感謝するようになった
- 子どもが親の短所だけでなく、長所にも気づき始めた
- 壁を乗り越えたことで、深い信頼関係を築くことができた などなど
我々カウンセラーがしっかりと道案内をします。一緒に山を乗り越えましょう。