目次
- 大きく分けて2パターン
- どんな人が家庭内暴力をするのか?
- なぜ家庭内暴力をしてしまうのか?
- 家庭内暴力の被害
- 親は逃げようとするが・・・
- 親のNG対応
- 警察を呼ぶこと
- 子どもから離れた場合の電話連絡はとても大事
- 当センターの治療方針
当座の受け答えを考えるだけでは、その場しのぎには多少役立ったとしても、大きく改善するということには至りません。 本人のつまづいてる部分、自分の気持ちをうまく解決できない部分、
困難になるとすごく極端に走ってしまうというような部分をなんとかしたいと思われるでしょう。
しかし、そこだけを変えるのは大変困難なのです。 一見、何の問題もないと思われる日常の何気ない部分に解決の芽が潜んでいるのです。
そこに辛抱して働きかけ、何ヶ月かけて伸ばしていくのです。 ただし、本人が問題を解決できる力がつくまでには、何ヶ月も時間がかかるのです。
親御さんには、最初のうちはなんとかカウンセラーの協力を得て家庭内の暴力をしのいでいただきつつ、しっかりと本質的な解決の力が育っていくのを待ちながら、完全解決を目指すのです。 家庭内暴力は困難な問題と言えますが、
当センターでは数多くの家庭内暴力の問題を解決に導いてきました。
家庭内暴力を解決へ導くには、
お子さんについてしっかりと分析した上で、慎重に対応して行かなくてはいけません。 そのため、一度のカウンセリングで劇的な変化を起こす事はとても難しく、
一定期間は継続的にカウンセリングに通っていただき、
ご家庭でも根気強くお子さんの性格に合った対応を続けていただく必要があります。 「心も体も疲れ切っているのに、そんなの無理!」
そう思われる親御さんもおれらるかもしれません。
けれど、このまま日々の暴力に耐え続けるのなら、
私たちと解決の道を探してみられませんか?
家庭内暴力は大きく分けて2パターン
軽症軽症パターンは、親が子どもにとって痛い所を突いてしまい、それに対して子どもがうまく反論できないために暴力という手段に出ている。
重症重症パターンの場合は、子どもが過去の恨みや将来の不安を抱えている。そして将来に絶望して暴れるのですが、その暴力の程度がすごく激しい。重症になると、親が刺激していなくても本人が怒ってくるので、刺激しないように気をつけるだけでは暴力の解決に至らないのです。
実は・・・ 重症の方が意外と解決しやすいことも多いです。なぜかと言うと、親御さんの危機感がとても高いからです。そのため、こちらが差し上げたアドバイス通りの対応を、親御さんが早く身につけて下さるのです。 また、親御さんの危機感(緊張感)が高いと、カウンセラーが気付きを促す言葉を親御さんに少し伝えるだけで、「この状況の時は子どもにこう対応すればいいな」というふうに、自らどんどん気付いていって下さるということも多いです。すると、お子さんの荒れ方の頻度や程度に変化がみられ、家庭内暴力の解決の兆しが見えてきます。※ ただし、1回や2回では解決しません。数ヶ月は定期的に通っていただく必要があります。
https://www.yodoyabashift.com/report/
どんな人が家庭内暴力をするのか?
どういう人が家庭内暴力を起こすのかというと、やはり執着心の強い人です。 執着心が強い人には、ひとつの物事をやり遂げる、興味のあることに高い集中力を発揮するというプラスの側面と、いつまでも何かが気になってしまうというマイナスの側面があります。 そして、どうすれば自分の人生をより良くできるのか、それを掴みあぐねている人が多いです。“何とかしたい”という気持ちがあるものの、どこに発揮したら良いのか分からない。故に、そのエネルギーを家族にぶつけてしまっているのです。 彼らの主張の裏にあるのは 「俺は悪くない」 「俺は親の言う通りにしただけだ」 「だれが俺を貶めた」 という(親に分かってほしい)気持ちです。 また、暴れている時だけ人に対して本音や溜め込んだ気持ちを吐き出せるため、その方向に行ってしまうということもあるでしょう。今までうまく自分の気持ちを表現してこられずにいたのです。 普段は人目を気にする人が多いです。しかし、興奮すると見境がなくなってしまい、近所に怒号が聞こえてしまっていても止まらない場合もあります。 家庭内暴力(配偶者間を除く)を起こす人のうち、勤めていて、ちゃんとした社会生活を送れている人は一部です。多くが引きこもりの人です。 学生で家庭内暴力をしている人は、学校では割と大人しく素直な子なので、学校の先生が家庭内暴力をしていると知って驚くというケースが多いです。 割合としては男性の方が多いですが、なかには女性もいます。 暴力の矛先が兄弟へ向かうケースもあります。兄弟に対して支配的、強権的に振る舞い、自分のルールを押し付けたりします。なぜ家庭内暴力をしてしまうのか?
家庭内暴力のきっかけは不登校や引きこもりなど、人生における何か挫折をきっかけに始まることが多いです。
子供が親に対する過去の恨みをため込んでいる
自らの将来への不安(絶望感)が強い
自分の気持ち(イライラやモヤモヤ)のぶつけ方が分からない、解消の仕方が分からない
などが挙げられます。
中には、暴れている時だけ親が自分の話をちゃんと聞いてくれたり注目してくれるから、暴力行為をするという人もいます。
家庭内暴力の被害
物に当たる・コップを投げる ・テーブルを叩いて大きな音を出す ・イスを投げて冷蔵庫を凹ませる ・テレビの液晶を壊す ・壁を殴って40cm四方の大きな穴をあける ・本やアルバムを破く ・皿を床に落として割る ・カーテンを切り刻む ・窓ガラスを割る ・親が大事にしている物を壊す、あるいは捨てる など
親への暴力・足で親の腿や脛を蹴る ・親に向かって物を投げてくる ・脇腹を蹴り上げる ・馬乗りになって暴力を振るう ・親の顔を拳で殴る ・興奮して包丁を持ち出し暴れる ・肋骨を骨折させる など
親御さんにお会いすると、身体に青あざができていることがあります。 休息を奪う夜中に急にスイッチが入って「お前ら起きろ!!」と親を無理やり起こす。こういった子どもは、穏やかに過ごしていると思っていたら、突然不機嫌になったりするので、親は何を言ったら怒り出してしまうのか、常にハラハラしています。
親御さんの緊張が和らぐことがありません。親は逃げようとするが・・・
親は子どもの暴力に耐えられなくなり、親戚の家やホテルなどに逃げる。しかし、逃げられないように出口を塞ぐ子どももいます。 また、母親に対してのみ暴力を振るう子どもがいます。父親が不在の時を見計らって暴力を振るうのです。耐えきれなくなった母親が逃げると、風呂場まで追いかけてくる子どももいます。父親が残業や出張となったら、母親は怖くてたまらない。「お父さん、お願いだから帰ってきて」と泣いて電話をかける母親もいます。 母親がターゲットになることが多いのですが、母親という弱い所を責めて、実は父親をターゲットにしているということもあります。ある意味で母親を人質とした上で、父親に「○○買ってこい。言うこと聞かなかったら・・・」と迫ってきたりします。子どもの要望
「俺の就職口を探してこい!」 「今すぐ金を用意しろ!」 「嫁を1週間以内に見つけてこい!」 中にはこういう無理難題を言ってくる子どもがいます。 つまり親に対して「俺の人生、お前らが何とかしろ!」と訴えているわけです。親のNG対応
家庭内暴力に対するNGは当然、反論することです。あるいは、子どもに「あんた、そんなの気にしすぎやで」など言ってしまうこともNGです。 また、親は何を言ったら子どものスイッチが入ってしまうだろうかと心配しているので、その結果、黙ってしまうことがあります。しかし黙ったら黙ったで「何か言えや」と責めてくる子どももいます。 お子さんの状況と性格によって、親御さんの言動に対する反応が変わってきますので、親御さんには、お子さんに合ったきめ細かい対応が求められます。警察を呼ぶこと
警察を呼ぶ親御さんは多いです。もちろん緊急に呼ばなければならない場面があります。しかし、たとえ警察が来たとしても、警察官に対しては冷静に対応できる子どもが多く、結局のところ警察官も帰ってしまう。警察が帰ってから「お前ら、よくも警察を呼んだな」と親を責めてくる場合もあります。子どもから離れた場合の電話連絡はとても大事
親御さんが身の安全を守るために、子どもから逃げなければならない場面もあります。裸足で逃げ出し、ホテルやアパートを探す親御さんもいます。 ただ、逃げた時に子どもから何度も電話がかかってきて、「タダじゃ済まないぞ」と脅されることがあります。この子どもからの連絡を無視すれば、あとから「何で電話に出なかった」と責められる。反対に、電話に出たとしても何かひどいことを言われる。 こういった難しい場面で、どう対応するか。当センターには、親御さんに伝えられるノウハウがあります。 まずお子さんから離れた場合に、親御さんから電話連絡をすることはとても重要です。親御さんからの電話連絡は、要件を伝えたり、子どもを落ち着かせるためだけでなく、会話の仕方によって子どもを成長させるチャンスにもなります。 離れている時は関係改善のまたとないチャンスです。 なぜなら、親御さんは暴力を振るわれる心配がないため、怯えることなく直接会っている時より落ち着いて、親子間のコミュニケーションを図ることができるからです。 離れた瞬間から関係改善は始まっています。
なぜ親が電話連絡をするのか? 家庭内暴力をする子どもには、親への依存心と見捨てられ不安があるからです。 お子さんから離れると言うことは、やむを得ない決断だろうと思いますが、お子さんとの関係を切ってしまっては、親子の関係は(恨み)で止まってしまいます。 電話を通じてどのように安定した関係を構築するか?は、かなり専門的な助言が必要な場合が多いと思います。 子どもを家に置いてきた罪悪感を感じるよりも、どのようにコミュニケーションをとったらいいのか工夫を始められるのが大切です。 また、当センターにアドバイスを求められたとしても、一度で完璧なアドバイスなどできません。 親御さんとお話しして経過を見ていく中で、お子さんにあったコミュニケーションの取り方が見えてくるのです。 辛抱強くお子さんとの関係を穏やかなものに作り直したいと思われる方は、当センターにご相談ください。